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2008年02月24日(日) 12時13分

「寝耳に水」と幹部ら 情報収集に走る警察当局中国新聞

 約二十七年前のロス銃撃事件で、米警察当局が三浦和義容疑者を逮捕したことを日本の警察当局も確認したが、一報を聞いた警察庁や警視庁の幹部らは二十三日夜、一様に驚きの表情を見せた。

 「寝耳に水」。米国の報道機関が伝えた三浦容疑者逮捕の情報が、警察当局の捜査幹部らに駆け巡った。「本当か」「米国のどこの捜査機関だ」。真偽を確かめるため情報収集に走る幹部ら。

 日本国内では二○○三年に最高裁で無罪判決が確定しているだけに、ある警察庁幹部は「今ごろなぜ、という印象」と困惑した表情。

 ロス銃撃事件で当時、ロサンゼルスに派遣された寺尾正大・元警視庁捜査一課長は「日本で無罪が確定した後も、ロス市警は捜査を捨てていなかったのだと思う」としつつ「逮捕容疑などがよく分からないので、なんとも言えない」と話した。

 また別の警察庁幹部も「個人的には非常に関心を持っている」としながらも「日本で無罪が確定していることについて、日本の警察がどうこうすることはできない」と話した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200802240120.html