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2008年02月24日(日) 22時26分

三浦容疑者、執筆に映画や人権救済… 年数回は海外渡航中国新聞

 米ロサンゼルスで起きた銃撃事件で元妻を殺害したとして逮捕された三浦和義みうら・かずよし容疑者(60)は二〇〇一年に元妻殴打事件の刑期を終えて社会復帰した後、報道被害や冤罪えんざい問題に精力的に取り組んできた。タレント事務所に所属し執筆や映画のプロデュースなども行い、妻が経営する輸入販売会社の買い付けで海外へも出掛けていたという。

 関係者によると、三浦容疑者は、妻が経営する衣類や雑貨の輸入販売会社の仕入れで逮捕現場となったサイパンのほか、ハワイなどにも夫婦で年に数回訪れていた。

 三浦容疑者は、マスコミ報道による人権侵害問題に取り組む「人権と報道・連絡会」のメンバー。山際永三やまぎわ・えいぞう事務局長が冬でも日焼けしている理由を尋ねると「よく海外に行っているから」と答えたという。山際さんは「日本では無罪なのに。びっくりした」と逮捕に衝撃を受けていた。

 三浦容疑者は「ロス疑惑」に関する本や、自らの半生記も出版。都内のライブハウスでは、これまでに約二十回にわたり著名人らを招き、冤罪などをテーマにしたトークショーを開いてきた。

 所属事務所のホームページでは「現在は刑務所・拘置所の処遇改善を訴え、人権問題などで執筆、講演する日々」と近況を記している。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200802240234.html