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2008年02月23日(土) 19時01分

超高速ネット衛星打ち上げ成功=民間移管2番目のH2Aで−種子島時事通信

 宇宙航空研究開発機構などの超高速インターネット衛星「きずな」を搭載した三菱重工業のH2Aロケット14号機が23日午後5時55分、鹿児島・種子島宇宙センターから打ち上げられた。きずなは約30分後に目標の地球周回軌道に投入され、打ち上げは成功した。
 きずなは2つの大型円形アンテナなどを備え、日本とアジアを対象に世界最高速度の無線通信実験ができる。衛星で地上通信網が未発達な地域にも高速インターネットを普及させ、災害時には地上通信網のバックアップに使う技術の開発が進むと期待される。
 H2Aは宇宙機構から三菱重工への民間移管後、2回目の打ち上げ。同社は確実に成功を重ねて信頼性を向上させ、商業衛星の打ち上げ契約受注を目指す。
 きずなは搭載エンジンを段階的に噴射して軌道を修正し、約1週間後にニューギニア島付近の赤道上空、高度約3万6000キロに静止する。機能確認を経て、7月ごろから地上との間で通信実験を始める予定。 

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