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2008年02月23日(土) 15時05分

<新銀行東京>楽天との提携解消…馬券販売など資金決済事業毎日新聞

 東京都の出資で開業し、再建のため都に400億円の追加出資を要請している新銀行東京は、インターネット仮想商店街大手「楽天」と提携した地方競馬の馬券販売などの資金決済事業を23日で終了する。同行の知名度アップと口座数増加を目指したが、「業務効率化」の対象となった。

 この事業は、楽天の子会社「競馬モール」が運営するサイト「楽天競馬」で昨年2月、スタート。登録会員が新銀行の口座を開設すれば、ネット上で全国の地方競馬の馬券を購入でき、払戻金も振り込まれる仕組みだった。

 新銀行はこの事業で開設された口座数を明らかにしていない。ただ、昨年9月末では口座数全体が9万7000口座と、当初目標の100万口座を大きく割り込んでおり、提携効果も限定的だったとみられる。

 一方、楽天側は昨年10月、東京都民銀行との間で同様のサービスを開始しており、新銀行との提携打ち切りに合意した。

 ギャンブルに関連した業務提携をしたことについて、新銀行は「楽天競馬で馬券が購入できる地方競馬は、地方公共団体が開催している」とし、公共的な意義もあったとしている。【木村健二】

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