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2008年02月23日(土) 11時59分

「埋蔵金貨」最後の競売 目玉は明治13年の旧2円朝日新聞

 財務省は24日、明治から昭和初期に発行され、日本銀行の金庫に眠っていた「近代金貨」の最後のオークションを開く。インターネットオークションも含む過去12回で落札された分も合わせると、3万2000枚ほどが愛好家に放出され、総額50億〜60億円が国庫に入る見込み。国と地方が抱える800兆円近い借金に比べればわずかな額だが、文字通り「埋蔵金」による臨時収入となる。

最後のオークションの目玉品「明治13年の旧2円」

最後のオークションの目玉品「明治13年の旧2円」

 近代金貨は、明治維新直後の1870年代初めから、昭和恐慌時に金本位制から離脱した直後の1932年の間に発行された。

 今回は1433枚を出品し、目玉は87枚しか発行されなかった明治13(1880)年の旧2円。財務省も1枚しか保有しておらず、2000万円超で落札される可能性もあるという。会場は東京・銀座だが、参加はすでに締め切られている。

 敗戦後、政府保有の近代金貨は連合国軍総司令部(GHQ)が接収。サンフランシスコ平和条約締結後の52年に返還された。財務省は05年にオークションを始め、収入は各年度の一般会計の収入に計上している。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0223/TKY200802230127.html