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2008年02月23日(土) 10時09分

仙台市、市立校の「プール金」を一斉調査へ朝日新聞

 仙台市は22日、すべての市立校を対象にバザー売上金などの「プール金」の有無などを調査することを決めた。市立小の教頭が学校のプール金を着服していたことが発覚したため。「不透明に管理されるプール金は不正の温床」だとして、多額のプール金の存在が明らかになった場合、公金への組み入れなど管理体制の改善を求める。

 仙台市教委によると、市立小の教頭(58)がプール金約57万円を着服しパチスロなどにつぎ込んでいたことが1月に判明。教頭を懲戒免職処分とした。プール金は教頭が管理し、他の教員はその存在を知らされていなかったという。

 市は「こうした金がまだ存在した事実を重く受け止め、調査に踏み切った」(荒井崇教育長)としている。プール金があれば入金の経緯や残高、管理体制、使途などについて調べる。

 市は95年に宮城県の食糧費の不正支出が表面化した際、市の各部局について調査したが、学校は対象外だった。

 文部科学省初等中等教育企画課は「自治体の教育委員会が学校プール金を調査した例は聞いたことがない」としている。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0223/TKY200802230049.html