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2008年02月23日(土) 01時25分

21歳の鉄筋工が出頭 寝屋川の会社員強盗殺人未遂事件朝日新聞

 大阪府寝屋川市の路上で22日早朝、会社員二階貴光さん(28)=同市高柳7丁目=が何者かに鉄パイプで殴られ重体となった事件で、同府門真市の鉄筋工の男(21)が同日夜、寝屋川署に出頭した。鉄筋工は、現場付近で目撃された若い男と特徴が似ているといい、府警は容疑が固まり次第、強盗殺人未遂容疑で逮捕する方針。

二階さんが倒れていた現場付近を調べる捜査員ら=22日午前

不審車両の逃走ルート

 調べに対し、鉄筋工は、「前日にパチンコで負け、金に困っていた。金目当てに、現場周辺を物色していた」と供述しているという。現場から無くなっていた二階さんのショルダーバッグも、鉄筋工の供述に基づき見つかった。

 これまでの調べでは、22日午前6時20分ごろ、寝屋川市高柳2丁目の路上で、二階さんが頭から血を流して倒れているのを通行人が見つけ、110番通報した。近くには、建築現場の足場に使われるものとみられる、血の付いた鉄パイプが落ちていた。二階さんは持っていたショルダーバッグを奪われており、府警は、強盗目的の可能性が高いとみていた。

 その後、現場付近の通行人が、犯行直後とみられる同日午前6時15分ごろ、倒れている二階さんのそばに立っている不審な男を目撃していたことが判明。目撃された男は頭に白色のタオルを巻き、黒色の作業服姿だった。男が現場付近に止めてあった黒色のハッチバック型の車に乗り、猛スピードで走り去る姿を複数の通行人が目撃していた。

 目撃した通行人らは、いずれも「車に乗っていたのは若い男1人」と話していた。府警は、これらの目撃情報を重視し、不審車両の割り出しを進めていた。

 22日夜になって、目撃された男と特徴が似ている鉄筋工が家族とともに、府警に出頭した。

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http://www.asahi.com/national/update/0223/OSK200802220108.html