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2008年02月22日(金) 11時46分

ブラジル人2被告初公判 静岡・長野殺害事件朝日新聞

 日本からの国外犯処罰要請に基づくブラジル人被告の初公判2件が21日、サンパウロ州地裁であった。静岡県焼津市の日系ブラジル人母子3人殺害事件の被告は起訴事実の認否を留保。長野県松本市の強盗殺人事件の被告は犯行を否認した。

 この日の裁判で、これまで日本からブラジルに国外犯処罰を要請した4事件すべてで審理が始まった。各事件とも被告は事件後に帰国し、故郷などで暮らしていた。

 焼津市の事件で殺人罪に問われたのはネベス・エジルソン・ドニゼッチ被告(45)。06年12月、交際していた女性とその子ども2人を絞殺したとされる。ネベス被告は「何も言いたくない」「黙秘します」と繰り返した。

 一方、松本市の事件で強盗殺人罪に問われたのは日系人のソノダ・ジュリアノ・エンリケ・デソウザ被告(29)。03年7月、日本人の男と共謀して松本市の貸金業の男性を絞殺し、現金約42万円を奪ったとされる。弁護人によると、ソノダ被告は「事件は帰国後に知った」などと述べ、犯行を否認した。共犯とされる日本人の男は04年1月に逮捕され、無期懲役の判決を受けている。

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http://www.asahi.com/national/update/0222/TKY200802220117.html