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2008年02月22日(金) 23時12分

交代前の見張り員も視認か 交代時刻に伝える朝日新聞

 海上自衛隊のイージス艦「あたご」とマグロはえ縄漁船清徳丸が衝突した事故で、19日午前4時前に交代する前の見張り員も清徳丸を含む漁船団の灯火を視認していた疑いがあることが22日、第3管区海上保安本部の調べでわかった。3管は、前任の見張り員がどの段階から漁船を確認していたかを精査する一方、漁船団の位置情報について、あたごの乗組員間の引き継ぎに問題がなかったか調べている。

 防衛省は、艦橋にいた見張り員が清徳丸とみられる灯火を衝突12分前の午前3時55分に最初に確認し、4時5分に同じ見張り員が再度灯火を視認したとしていた。

 3管の調べでは、午前4時が当直の交代時間だったとされるが、交代時には引き継ぎの時間に余裕をみるのが通例。「3時55分」は前任の見張り員が、新たに当直に就いた者と周囲を確認しながら、灯火の情報を伝えた時間帯とみられる。3管は、交代前後のあたごの乗組員の聴取を進めている。

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http://www.asahi.com/national/update/0222/TKY200802220228.html