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2008年02月22日(金) 18時04分

8億8000万円返還命令読売新聞

東北文化学園大元理事長らに

 学校法人東北文化学園大(仙台市青葉区)の補助金不正受給事件で、仙台市が堀田正一郎・元理事長(補助金適正化法違反などの罪で実刑確定)ら、当時の法人幹部3人を相手取り、計約8億8000万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が21日、仙台地裁であった。小野洋一裁判長は「請求に対する反論がなく、原告側の請求を認めたものとみなす」として、3人に、市に請求通り全額を支払うよう命じた。

 判決によると、堀田元理事長らは、開学や定員増を図る目的で、市から補助金として1999年4月に8億1000万円を、2003年7月に9400万円を支給された。その後、虚偽の申請に基づく不正受給だったことが発覚。市は計約9億400万円の返還を同法人に求め、すでに約2334万円が返還されている。

 訴訟では、堀田元理事長と佐々木拓雄・元法人本部副本部長は口頭弁論に出廷せず、答弁書も提出しなかった。佐藤哲也・元財務部長は提出した答弁書の中で、8億1000万円の補助金不正受給については、争わない姿勢を示していた。

 梅原克彦市長は「主張が全面的に認められた。元理事長ら個人の責任が明確にされた」とコメントした。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20080221-OYT8T00823.htm