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2008年02月21日(木) 22時28分

北海道の小学校で同僚殺害した臨時職員、校長殺害も計画読売新聞

 北海道せたな町立島歌小学校で、同小臨時職員田村亜衣子さん(24)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された同僚の福士昌(しょう)容疑者(21)が、同小校長(54)の殺害も計画していたことがわかり、函館地検は21日、殺人と殺人予備の罪で起訴した。

 福士容疑者は、学校経費の着服が発覚するのを恐れ、校長に着服の罪を着せようと計画。田村さんから着服を指摘された校長が、口封じで田村さんを殺害、その後、校内で自殺を図ったとするシナリオを思いつき、準備を進めていた。

 起訴状などによると、福士容疑者は1月31日未明、校内で校長の首を絞め、首つり自殺をしたように見せかけるためのロープを用意し、校長のパソコンで、学校経費を着服していたことを告白するニセの遺書も作成。午前7時半ごろ、同小ボイラー室で、出勤してきた田村さんの頭などをまさかりや金づちで殴り、包丁で刺して殺害した。しかし、田村さんの殺害後に激しく動揺し、そのまま逃げ出したため、校長の殺害計画は実行されなかった。

 福士容疑者は消費者金融などからの借入金計約400万円の返済のため、教員に手渡すために預かっていた学校経費を着服。犯行前日、教頭から支払いが滞っていることを指摘されていた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080221-OYT1T00547.htm