大阪市西成区のマンションで、２４時間年中無休で覚せい剤を販売していたとして、大阪府警は２１日、同市阿倍野区天王寺町北３丁目、暴力団関係者橋坂春幸容疑者（５８）ら３人＝いずれも覚せい剤取締法違反罪で公判中＝を麻薬特例法（業としての薬物譲渡）違反の疑いで再逮捕したと発表した。
橋坂容疑者は密売人の間で「西成のカシラ」と呼ばれ、暴力団に場所代を払わず営業できる区内唯一の密売グループを率いていたという。
薬物対策課の調べでは、３人は西成区花園北１丁目にあるマンションの一室に覚せい剤の密売拠点を設置。０６年１、４月に覚せい剤計３．５グラムを計５万５千円で２人に売った疑い。０６年１月〜０７年８月に総額約９億円分を売り、３億円以上の利益を得ていたことが裏付けられたという。