記事登録
2008年02月21日(木) 20時54分

防衛省技官、収賄容疑で逮捕状請求 予定価格漏らす朝日新聞

 北海道勤務時に防衛施設の入札予定価格を漏らし、見返りに現金を受け取った疑いが強まったとして、道警は21日、防衛省沖縄防衛局の技官の男(55)について収賄容疑で、北海道美幌町の建設会社社長(43)については贈賄容疑で、それぞれ逮捕状を請求した。任意の調べに対し、2人は金銭の授受を認めているという。

 調べでは、06年3月に行われた北海道遠軽町の機材保管庫建設の指名競争入札をめぐって贈収賄が行われたという。当時、技官は旧防衛施設庁帯広防衛施設支局(現・防衛省帯広防衛支局)土木課の課長補佐で、事前に予定価格を社長に漏らし、見返りとして現金約200万円を受け取った疑いが持たれている。

 工事の予定価格は約7300万円で、入札には道内の建設会社など10社が参加。この会社は約6800万円で落札したという。入札では談合行為は確認されていないというが、社長は事前に予定価格を知ることで、入札を有利に運んだ疑いがあるという。

アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0221/TKY200802210107.html