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2008年02月21日(木) 23時57分

防衛技官ら逮捕 駐屯地入札巡り贈収賄容疑 北海道警朝日新聞

 陸上自衛隊遠軽(えんがる)駐屯地(北海道遠軽町)の施設建設をめぐって贈収賄容疑が強まったとして、道警は21日、防衛省沖縄防衛局の技官、曽我部真容疑者(55)を収賄容疑で、北海道美幌町の「山中建設」社長、山中保男容疑者(43)を贈賄容疑でそれぞれ逮捕した。山中容疑者は地元の青年会議所理事長を務めたことがあり、2人は証拠が残らないよう銀行口座を使わず、現金を手渡ししていた疑いが強いという。

 調べでは、贈収賄が行われていたのは06年3月の機材保管庫建設をめぐる指名競争入札。当時、曽我部容疑者は旧防衛施設庁帯広防衛施設支局(現・防衛省帯広防衛支局)土木課の課長補佐で、工事の発注や工事費の積算などの業務に就いていた。事前に予定価格を社長に漏らし、見返りとして現金約200万円を受け取った疑いが持たれている。

 山中建設は1962年の創業で、07年3月期の完成工事高は約7億円。地元では中堅の建設会社で、防衛関係を含め、官公庁の事業を以前から手広く受注していたという。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0221/TKY200802210385.html