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2008年02月21日(木) 17時05分

「出会い系」子供からの誘い61件 摘発、前年の3倍超朝日新聞

 出会い系サイトに「18歳未満」と示して性行為を誘う「書き込み」をしたなどとして、少年少女が07年に摘発された件数は61件で、前年の3倍以上に増えたことが21日、警察庁のまとめでわかった。出会い系サイト規制法違反(不正誘引)による摘発総数の半分を占め、子どもから誘いかけるケースが少なくない実態が浮かび上がった。

 警察庁は「子どもでも容易にサイトに接続できることが背景にある」と分析しており、規制を強める方針だ。

 出会い系サイト規制法は、18歳未満の少年少女との性行為や金銭の提供を持ちかけて交際を誘うことを禁じている。07年に不正誘引の疑いで摘発されたのは122件で、前年(47件)の2.6倍に急増した。子どもから誘ったケースは前年(18件)の3.4倍だった。昨年9月には、福井県内の少女がサイトに「援交(援助交際)して下さい。中3です。5万で」などと書き込んだとして摘発されている。

 出会い系サイトに絡む犯罪で被害に遭った人は1297人(前年比90人減)。このうち18歳未満は1100人(同53人減)で、少女は1097人(同52人減)。児童買春の被害が最も多く、559人だった。被害者の97%が携帯電話からサイトに接続していた。

 出会い系サイトをめぐっては、サイト事業者を届け出制にし、18歳未満についての書き込みを見つけた場合には削除義務を課すよう法改正する方針を警察庁は固めている。携帯電話会社などは、未成年者に対して有害サイトへの閲覧制限(フィルタリング)を強化している。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0221/TKY200802210133.html