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2008年02月21日(木) 19時05分

<病気腎移植>万波医師の病院の報酬返還額、1億5千万円に毎日新聞

 愛媛県宇和島市の宇和島徳洲会病院の万波誠医師(67)らによる病気腎移植問題で、石橋寛久市長は21日、万波医師の前任地だった市立宇和島病院が返還する診療報酬額が約1億5000万円に上る見通しを明らかにした。市は金額が確定次第、全額返還する。

 同病院で万波誠医師が執刀した病気腎移植は、93〜2003年に25件。厚生労働省などは07年5月から共同監査を実施し、病気腎移植については、省令で原則禁止する「特殊療法」に当たるとして不正請求と判断するなどしていた。

 市と病院は、監査開始時から過去5年間について調査。その結果、万波医師が執刀した3件の病気腎移植にかかわる返還額は数千万円に上ることなどが分かった。返還は病院の留保金を使うという。

 石橋市長は「病院経営が苦しい中、億単位を支出することについて重く受け止めている。再発防止策や内部の処分について検討していく」と話した。【川上展弘、加藤小夜】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080221-00000092-mai-soci