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2008年02月20日(水) 14時36分

ガソリン、ディーゼル油などの消費税率引き上げサーチナ・中国情報局

 上海証券報によると、国家財務部と国家税務総局が連名で、19日までに燃料油など石油製品の消費税率を引き上げるよう通知した。

 通知によると、ナフサ、溶剤油、潤滑油は1リットル当たり0.2元、燃料油は同0.1元の消費税をメーカーから徴収する。適用は2008年1月1日から2010年12月31日で、輸入品には課税しない。

 上海市内最大手の燃料油販売会社の上海鵬盾船舶燃料有限公司によると、通達前はディーゼル油やガソリンなど燃料油への消費税率は規定額の30%に抑えられていたが、新しい通知によると全額徴収になり1トンあたり70元になる。

 上海証券報によると、燃料油の消費税率引き上げによる負担増は1リットル当たりでは0.07−0.14元で、出荷価格の1%に満たないため、物価への影響は少ないが、石油発電、水運などのコスト増が比較的大きいとみられている。

 中国の「消費税」は、高級品やぜいたく品を対象とする物品税。石油製品も対象だが、たばこ類の25−45%、白酒(中国の伝統的蒸留酒)の20%などより税率は低い。一方、燃料に特化した燃料税の導入は、2006年12月に金人慶財政部長(当時)が早急な導入を目指すと発言したが、その後、目だった動きはみられない。(編集担当:如月隼人)

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