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2008年02月20日(水) 12時03分

川口町:当初予算案 「財政危機脱出」を宣言 一般会計は29億500万円 /新潟毎日新聞

 川口町は19日、08年度の当初予算案を発表した。建設費を今年度当初比34・8%減らす超緊縮型とする半面、町債の繰り上げ償還で利子の負担減を図る。借金返済額がピークを迎える09年度の予算編成にもめどが立ち、岡村譲町長は「財政危機からの脱出」を宣言。一方で、町全体のブランド化を目指す戦略的政策も打ち出した。
 一般会計は同500万円減の29億500万円。特別会計を合わせた総額は47億1900万円で、同14・3%の減額となった。
 町道整備などの普通建設費は約1・2億円で、中越地震があった04年度と比べ9割減。議員報酬カットなどで人件費も同約1億6000万円減らすことに成功した。
 新規事業は中学校の耐震工事のみで、岡村町長は「考えられる歳出削減はすべて実施した」と述べ、町民と一体となった財政健全化への努力を強調。合併を要請している長岡市側に理解を求めた。
 また、アユや魚沼産米などを加工し行政が販路を拡充する一方、首都圏の子供たちの農業体験などを通じて町の知名度を高め、合併後の「川口地域の自立化」を推進する。
 職員数が新年度から75人(8減)になるのに伴い、町民課と福祉保健課を統合するなど7課体制を5課制に再編。窓口での「たらい回し」をなくして町民の利便性向上にも努める。【根本太一】

2月20日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080220-00000099-mailo-l15