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2008年02月20日(水) 19時47分

くちばしに釣り糸のクロツラヘラサギが沖縄の大空に朝日新聞

 沖縄県豊見城市で1月、くちばしに釣り糸が絡まり、衰弱しているところを保護された渡り鳥クロツラヘラサギが20日、同市の豊崎干潟で空に放たれた。元気に羽ばたく姿に、関係者から拍手と歓声が上がった。

体調が回復し、元気に羽ばたいて人の手を離れるクロツラヘラサギ=20日午前11時すぎ、沖縄県豊見城市の豊崎干潟で

 捕獲時に成鳥の半分以下の800グラムだった体重は、1カ月余のリハビリで約1.4キロに回復。例年3月中旬ごろに始まる沖縄本島から朝鮮半島への渡りの季節を前に、自然界に戻すことにしたという。

 クロツラヘラサギは世界に約1600羽しか生息していない。レッドリストで絶滅危惧(きぐ)1A類に指定する環境省は、個体識別のための足輪をつけ、移動の様子を把握するという。県の担当者は「また元気に沖縄に戻ってきてもらえれば」。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/life/update/0220/SEB200802200009.html