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2008年02月20日(水) 21時18分

通販ユーコー、「シルク100%」表示は不当 公取委朝日新聞

 新聞広告で「100%シルク」などと表示した布団の中綿に、実際にはシルクを5〜7割程度しか使っていなかったことが景品表示法違反(優良誤認)にあたるとして、公正取引委員会は20日、通信販売業者「ユーコー」(東京)に対し、再発防止などを求めて排除命令を出した。広告掲載紙は全国・地方合わせて50社にのぼるという。

 公取委によると、対象となったのは同社が昨年6月〜9月ごろに「シルク100%」と表示して販売した中国製の掛け布団と敷布団、肌かけ。4カ月で計約2万枚を販売し、約1億3000万円の売り上げがあった。

 公取委が検査機関で分析したところ、シルクは掛け布団と敷布団で50%程度、肌かけで約67%しか入っておらず、残りは麻や木綿、レーヨンなどだったという。

 また、同社は06年1月以降、一部商品の広告で「シルクかけ布団5980円(期間限定感謝価格)」、その脇に「比較対象価格42000円」などと記していた。だが、実際に比較対象価格で販売された実績はなかったことから、公取委は二重価格表示にあたると判断。同法違反(有利誤認)でも排除命令を出した。

 朝日新聞社広報部は「ユーコーから昨年12月、製品の不良に関する事情説明があり、それ以降は当該商品の広告掲載はお断りしています」としている。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/national/update/0220/TKY200802200382.html