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2008年02月20日(水) 20時47分

ダスキン、モスバーガーと資本業務提携 食材など協力朝日新聞

 ミスタードーナツを展開するダスキンと、ハンバーガーチェーンのモスフードサービスは20日、資本・業務提携すると発表した。お互いに約20億円分の株式を持ち合うとともに、競争が激しいファストフード分野を対象に販売促進やオリジナル商品の開発に共同で取り組み、カフェなどの新業態を検討する。詳細な計画は5月末までにまとめる。

 ハンバーガーチェーン店では、大手の日本マクドナルドの業績が好調な一方、モスは07年3月期決算で減益となるなど苦戦中。ミスタードーナツも、ヤムチャの売り上げが減り、原料となる小麦の高騰などで業績が圧迫されている。

 両社は「勝ち組」への生き残りをかけて提携に踏み切った。ダスキンがモスの品質管理システムを導入し、食材の共同購入を検討するなど、すぐに業績向上につながる対策に取り組む。東南アジアを中心に海外展開での連携も視野に入れるが、将来の経営統合はそろって否定している。

 株式持ち合いでは、モスが保有する自己株式をダスキンに4.1%分譲る一方、ダスキン株の1.55%を上限に株式市場で買い付ける。

 両社の社長はこの日、そろって記者会見。ダスキンの伊東英幸社長は「お客の評価が高いモスバーガーのブランドから学んでいきたい」、モスの櫻田厚社長は「両社をぶつけあわせて、かけ算で魅力を生み出したい」と語った。 アサヒ・コムトップへ

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