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2008年02月20日(水) 15時30分

<セクハラ?>山口県警課長が部下に 認定せず本部長注意毎日新聞

 山口県警警務部の50代の男性課長が県警の外郭団体に勤務していた部下の30代女性の手や腕を触り、不快な思いをさせたとして本部長注意を受けていた。女性は昨年11月、一身上の都合を理由に退職した。県警は「不適切な行為だが、懲戒規定にあるセクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)には当たらない」と判断したという。

 県警警務課によると、課長は昨年7月、山口市内の飲食店で部下数人と飲食。その際、隣にいた女性の二の腕をつかみ、2次会のスナックでも手を触った。女性は抵抗し、店を出たという。

 女性は同10月下旬、県警のセクハラ相談員に「課長から体を触られ嫌な思いをした」と相談。監察官室の調べに課長は「酔っていて詳しく覚えていないが、反省している」と事実関係を認めた。

 警察庁は懲戒処分指針でセクハラ行為について減給などを検討するよう求めているが、県警は「不適切だが、セクハラには当たらない」と判断、本部長が口頭で厳重注意した。課長は18日の定期異動で別の課の課長に移った。

 森富博志・警務課長は「セクハラ行為の防止を徹底するとともに職場環境の改善や悩み事の相談体制の整備を進める」との談話を出した。【島田信幸】

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