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2008年02月20日(水) 10時06分

<米シティ>ディックを売却へ 日本の消費者金融事業撤退毎日新聞

 【ワシントン斉藤信宏】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は19日、関係者の話として、米金融大手シティグループが日本で「ディック」ブランドなどを展開する子会社CFJを売却し、日本の消費者金融事業からの撤退を検討していると報じた。シティは、07年の低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)絡みの損失が286億ドル(約3兆600億円)に膨らみ、不採算事業からの撤退を急いでいる。

 日本の消費者金融事業は、改正貸金業規制法の成立で経営環境が急速に悪化している。CFJは既に、06年には日本国内の消費者金融の店舗数を324から51店舗まで大幅に減らすリストラを実施していたが、サブプライムローン問題でシティの経営状態も悪化しているため、全面撤退を含めた検討に入ったという。

 同紙によると、シティは日本のほか、メキシコや英国でも消費者金融事業の縮小を検討しているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080220-00000018-mai-bus_all