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2008年02月19日(火) 00時00分

ネットカフェを広島県警捜索中国新聞

 インターネットカフェの店内を見通し悪く間仕切りし、許可なく飲食を提供していたなどとして、広島県警繁華街・歓楽街特別対策推進本部と広島東、広島中央の両署は18日、広島市西区観音本町2丁目の「サンコー」本社と中区の2店舗などを、風営法違反(区画席飲食店の無許可営業)の疑いで捜索した。同容疑でネットカフェを捜索するのは、全国で初めてという。

 調べでは、サンコーは昨年12月25日、中区本通の「メディアカフェポパイ本通店」と胡町の「同えびす通り店」のネットカフェ2店で、高さ約1.8—1.6メートルの間仕切りで客室を3—2平方メートルごとに区切り客室内を見通せないようにした上、食べ物や飲み物を提供、区画席飲食店を県公安委員会の許可なく営業していた疑い。

 区画席飲食店は青少年の健全育成に有害で非行を助長する恐れがあるとして、1959年施行の改正風営法で、他から見通すことが困難な5平方メートル以下の客室で飲食を提供する場合には、届け出が義務付けられている。

 サンコーは本通店で約100室、えびす通り店で約60室を設置しているといい、県警は2005年3月と07年5月、営業形態の改善や利用者の身分確認の徹底などを文書や口頭で指導していた。

【写真説明】インターネットカフェに家宅捜索に入る広島県警の捜査員(18日午後1時5分、広島市中区本通)

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200802190042.html