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2008年02月19日(火) 20時39分

<道路中期計画>財務省が精査せず?額賀財務相の答弁詰まる毎日新聞

 国土交通省が策定した10年で59兆円の「道路整備の中期計画」について、財務省が事前に積算根拠など計画の内容を精査していない可能性が強まった。19日の衆院財務金融委員会は、この問題で審議が紛糾。額賀福志郎財務相が答弁に詰まり、委員会がそのまま散会する事態となった。

 この日の質疑で民主党の中川正春氏が、財務省が中期計画をどう精査したかを示す資料の提出を要求。額賀財務相は「個別にきちんと(精査を)やっているわけではない」と答弁し、財務省として計画を精査していないことを示唆した。

 額賀氏は中期計画についても「閣議決定は(関連の)法律が成立したら行う。閣議決定(まで)の過程で査定していく」と述べ、内容の精査は法案成立後に行う考えを示した。中川氏は「順番がさかさまだ」と反発し、審議は何度も中断。額賀氏が20日の同委で説明するとして、委員会はそのまま散会した。

 民主党は「額賀氏の答弁を聞いた上で、その後の質疑に応じるかどうか判断する」(同委理事)としている。【尾中香尚里】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080219-00000166-mai-pol