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2008年02月18日(月) 02時31分

<コソボ>日本政府が独立承認へ 近く閣議決定毎日新聞

 セルビア共和国コソボ自治州の独立宣言を受け、日本政府は近く閣議決定で国家として承認する方針だ。憲法制定の時期が決まっていないなど不透明な要素も残るが、自治州に対して01年から毎年約4000万円の政府開発援助(ODA)を供与してきた実績もあることから、「現時点で承認を妨げるものはない」(外務省幹部)と判断しているためだ。

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 コソボを巡っては、米国や欧州連合(EU)の加盟国の多くが独立を支持する一方、分離独立に反対するセルビアやロシアが難色を示し、日本は中立の立場を維持してきた。

 国家承認は、外務省と内閣法制局が▽領土の実効支配▽国際法の順守▽独立を巡る混乱の有無−−などを検討し、国際社会の動向を見定めて決定する。【鵜塚健】

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