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2008年02月18日(月) 20時01分

東芝の「HD DVD」撤退、家電量販店に問い合わせ殺到読売新聞

 東芝が高画質DVD「HD DVD」事業から撤退する方針を固めたことを受け、「HD DVD」対応のレコーダー(録画再生機)を販売する家電量販店には、顧客からの問い合わせが殺到し、担当者は対応に追われた。

 東芝は18日、「HD DVD」事業について「今後の事業方針を検討しているのは事実だが、具体的には何も決まっていない」とのコメントを発表した。

 東芝の撤退が報じられた17日以降、都内のある大手家電量販店には「撤退との報道は本当か」、「購入した機器が使えなくなるのでは」といった客からの問い合わせが相次いだ。

 同店では、米映画大手のワーナー・ブラザーズが、ソニーなどが推進する「ブルーレイディスク(BD)」単独支持を表明するなど、販売が低調だったため、1か月前から「HD DVD」レコーダーを在庫販売のみに切り替えていた。売り場の品ぞろえも、BD陣営の12機種を並べているのに対し、「HD DVD」は東芝の1機種だけ。販売担当者は「商品は、もともと数が多いBDが中心だった。(「HD DVD」の撤退も)ある程度予想していた」と話す。

 業界関係者は、北京五輪などを控え、BDに規格が統一されれば、高画質DVDの普及に弾みがつくことを期待している。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20080218-OYT1T00464.htm