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2008年02月18日(月) 20時02分

<大林組>株主オンブズマンが提訴へ毎日新聞

 企業監視グループ「株主オンブズマン」(大阪市)が、大手ゼネコン「大林組」の社員が過去に関与した6つの談合・汚職事件の損害金として、歴代役員に総額約39億円を賠償させるよう同社に提訴請求していた問題で、同社は「全役員に注意義務違反はなかった」と18日までに回答した。同社が役員の責任を追及しない意思を示したことで、同オンブズマンは3月末にも株主代表訴訟を起こす。

 和歌山県発注の公共工事を巡る官製談合・汚職事件など5事件について、同社は15日付の回答書で「担当者が秘密裏に行ったことで、全役員は事件に関与していない」と回答した。同社が公正取引委員会の課徴金納付命令を拒否している「東京都新都市建設公社」発注工事は「談合行為は存在しない」とした。

 また、大阪府枚方市の官製談合・汚職事件に関与した同社元顧問2人への社有車提供や、保釈金計2300万円の肩代わりついては「適切さを欠く行為を行ったことは反省すべき点がある」とした。【川辺康広】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080218-00000110-mai-soci