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2008年02月17日(日) 00時00分

「緑色のチョーチン」広がる、国産食材利用の目印に朝日新聞

 緑色の提灯(ちょうちん)を目印に国産食材を味わって——。国産食材を主に使う飲食店を応援しようと、「安心」や「農業」を発想させる緑色の提灯を店先に掲げてPRする運動がじわじわと広がっている。中国製冷凍ギョーザによる中毒事件など輸入食品の安全性が問われるなか、「緑提灯」を掲げる店は全国で168店まで増えた。(小西孝司)

大阪でも緑提灯で国産品使用をアピールする飲食店が登場した=大阪市中央区道頓堀1丁目の「くいだおれ」で

 発案者は、中央農業総合研究センター(茨城県つくば市)所長の丸山清明さん(61)。札幌市に赴任していた5年前、北海道の食材を満喫したかったのに、スーパーや飲食店で道産品が少ないのを疑問に感じた。国産食材を積極的に使う店を応援したいと考え、赤提灯になぞらえた。

 提灯の対象は、国産食材の使用が半分以上(カロリーあるいは重量ベース)の飲食店。提灯には国産食材の使用率に応じて1〜5個の星印が付き、50%以上で一つ。10%上がるごとに星印が増え、90%以上で五つ。遊び心で広げたいと考え、星の数は店側の自主申告に任せている。

 05年の北海道を皮切りに沖縄まで店は広がった。最多は東京の41店。大阪には8店、石川に7店、鳥取に6店、福井に4店ある。ご当地食材を使った料理を提供する大阪・道頓堀の「くいだおれ」は1月、星四つの提灯を取得した。星四つの和食店「伽草子(おとぎぞうし)」(大阪市北区天神橋4丁目)は「最近、産地を気にするお客様が増えた。提灯でPRしたい」。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200802170028.html