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2008年02月17日(日) 00時00分

県内の私立高・女性教諭、生徒にキス迫る 生徒けが、ショックで休学読売新聞

 県内の私立高校の2年生のクラスで昨年11月、50歳代の女性教諭が自習の監督中、男子生徒(17)にキスを迫ったうえ、首に約1週間のけがを負わせていたことが分かった。生徒は登校すると重い頭痛などに悩まされるようになり、適応障害と診断された。1月から休学している。教諭は問題が起きる1か月前まで約5か月間、うつ病で休職しており、問題発覚後に辞職した。

 学校などによると、男子生徒が廊下の棚に置いていた教科書を取って教室に戻ったところ、女性教諭が「何で何も言わずに出て行くの」などと詰問。男子生徒の首に両手を回してしがみつき、キスを迫った。ふりほどこうとする生徒と床に倒れ、もみ合いになった際に生徒の眼鏡が壊れ、上着のボタンも取れた。生徒は約10分後に手をほどかれたが、首をねんざした。

 生徒の保護者は説明を求めたが、学校は当初、「女性教諭は小柄で、男子生徒にけがを負わせられるはずがない」などとしていた。同年12月、双方が弁護士を立てて協議を始め、学校側は大筋で事実関係を認めた。女性教諭は同月、辞表を提出し、受理された。

 保護者は「学校が早く事実を認め、謝罪してくれれば、息子はここまで苦しまなかった」と憤っている。校長は「女性教諭が精神的に不安定だったことが原因。生徒には非常に申し訳ないが、謝罪の仕方は弁護士などと話し合って決める。早く学校に戻れるような状況をつくりたい」と話している。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/news/20080216-OYT8T00766.htm