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2008年02月16日(土) 11時49分

ウォルマートがブルーレイ支持、全米4000店HD撤去読売新聞

 【ニューヨーク=池松洋】小売り世界最大手のウォルマート・ストアーズは15日、高画質DVDの規格について、ソニーや松下電器産業を軸とする「ブルーレイディスク(BD)」を支持すると発表した。

 東芝が主導する「HD DVD」規格のプレーヤーやソフトなどの関連製品は、6月までに店頭から撤去する。米国では1月に映画大手のワーナー・ブラザースがBD支持に回り、今月には、家電量販大手のベストバイと、ビデオレンタル最大手のネットフリックスもBD支持を打ち出すなど、BD優位の流れが加速している。

 全米に4000店以上を展開するウォルマートは、家電製品の販売動向に大きな影響力を持つ。声明でウォルマートは「顧客が明確にBDへの好みを示している」と指摘し、1か月以内に売り場をBD製品中心に切り替える計画を示した。

 「HD DVD」規格の製品は、6月まで在庫を中心に販売を続けるという。

 これに対して、東芝は同日、「ウォルマートの発表は残念。今後の対応は市場の状況を見極めた上で判断していきたい」(広報室)とコメントした。米映画大手6社のうち4社がBD陣営を支持するなど、ソフトの供給力でも差をつけられており、東芝は戦略の見直しを早急に迫られそうだ。

 両陣営のシェア(市場占有率)は、米国ではプレーヤーの7割、ソフトの8割がBDとされる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080216-00000022-yom-bus_all