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2008年02月16日(土) 22時48分

若者に広がる?「合成麻薬」、最多33万錠押収…東京税関読売新聞

 東京税関が昨年1年間に押収した「MDMA」などの合成麻薬は約33万1000錠で、過去最多だったことがわかった。

 北朝鮮からの覚せい剤の密輸ルートの摘発が続き、密売価格が一時急騰したことなどから、「安価に手に入るMDMAが、若者らの間で広がっている可能性もある」として、同税関は警戒を強めている。

 同税関は、成田、羽田空港や東京、横浜、新潟港などから輸入される荷物などを監視している。MDMAなどの押収量は2003年の約31万7000錠をピークに年々減少し、06年には約11万3500錠まで減っていたが、昨年は前年の3倍に急増。うち8割は、ドイツやオランダなどから成田に来日した渡航者が密輸したものだった。

 昨年3月には、1回の押収量としては過去最多の約8万9000錠(末端価格3億6000万円)をスーツケースに隠して、オランダから密輸しようとした三重県内の母親(61)と長女(25)が成田空港で逮捕された。2人は愛知県内の暴力団関係者から依頼され、1回約20万円の報酬で04年以降十数回、MDMAを運んでいたことが公判で明らかになっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080216-00000055-yom-soci