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2008年02月16日(土) 15時42分

ネットにあふれるニセ薬販売 規制困難・健康被害の恐れも産経新聞

 ■バイアグラ、タミフル…

 バイアグラやタミフルなど処方薬の偽物が、純正品と称してウェブサイトで販売されていることが分かった。同種サイトはほかにも多数あるとみられるが、規制は困難。品質や製造環境が不明なだけに健康被害の恐れもあり、関係者はインターネットでの医薬品購入に警鐘を鳴らしている。↓ このサイトは、米食品医薬品局(FDA)が偽造医薬品販売の可能性があるとして、消費者向けに警告を発した24サイトのうち、唯一の日本向けサイト「アイ薬」。「純正品のバイアグラ」として販売しているものは最近、偽物と確認された。

 特徴的なのは、「アフィリエイト」という販売促進手法を取っている点。健康食品や医薬品などの個人輸入代行業者と提携し、それぞれのサイト経由で注文を受けた分、売り上げの一部を還元する方法だ。利用者は知らずにアイ薬の商品を買うことにもなる。

 厚生労働省も存在を把握。許可なく国内向けに広告・販売していることが薬事法に触れるとして警告メールを出したが、「場所が分からないので手を出せない」(監視指導・麻薬対策課)のが現状だ。

 FDAは、24サイトのうち2つのサイトで販売されたダイエット薬に有効成分が入っていないことを確認。また4サイトについては、タミフルや男性機能不全(ED)治療薬シアリスの偽造品を過去に確認している。

 偽造医薬品問題に詳しい木村和子金沢大教授(国際保健薬学)は「専門家の指導で使うべき医薬品を個人で使うのは危険。外国語による使用法の説明や虚偽表示、日本語では誤記載があり、適正に使用できない。直接生命や健康にかかわる医薬品をネットで買うのはやめてほしい」としている。

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