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2008年02月16日(土) 15時01分

ネットで堂々、ニセ薬販売=「アフィリエイト方式」要注意−米FDAが警告時事通信

 バイアグラやタミフルなど処方薬の偽物が、純正品と称してウェブサイトで販売されていることが、16日までに分かった。同種サイトはほかにも多数あるとみられるが、規制は困難。品質や製造環境が不明なだけに健康被害の恐れもあり、関係者はインターネットでの医薬品購入に警鐘を鳴らしている。
 このサイトは、米食品医薬品局(FDA)が偽造医薬品販売の可能性があるとして、消費者向けに警告を発した24サイトのうち、唯一の日本向けサイト「アイ薬」。「純正品のバイアグラ」として販売しているものは最近、偽物と確認された。
 特徴的なのは、「アフィリエイト」という販売促進手法を取っている点。健康食品や医薬品などの個人輸入代行業者と提携し、それぞれのサイト経由で注文を受けた分、売り上げの一部を還元する方法だ。利用者は知らずにアイ薬の商品を買うことにもなる。
 厚生労働省も存在を把握。許可なく国内向けに広告・販売していることが薬事法に触れるとして警告メールを出したが、「場所が分からないので手を出せない」(監視指導・麻薬対策課)のが現状だ。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080216-00000052-jij-soci