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2008年02月16日(土) 08時18分

「我々が最大の被害者」 ギョーザ中毒事件で天洋食品工場長中国新聞

 【石家荘(中国河北省)15日共同=塩沢英一】中国製ギョーザ中毒事件で、河北省石家荘市にある製造元「天洋食品」の底夢路てい・むろ工場長が十五日、市内で記者会見し「製品の品質は保証されており、われわれは事実上この事件の最大の被害者だ。名誉も大きく傷ついた」と述べ、今後賠償請求についても検討する姿勢を示した。

 底工場長が賠償問題に言及したのは初めて。工場長が記者会見するのは二日以来、二回目。

 工場長は、これまでの各方面の調査で生産管理は万全であるとした上で「早く真相をはっきりさせ、できる限り正常な生産や輸出を再開することを切望している」と話した。

 工場は日本から通報のあった一月三十日以降、生産を停止しており、工場長は「巨大な経済的損失を被っている」と強調。賠償について「今後、関係部門と話をする」と語った。ただ、どこに対する請求かは明確にしなかった。具体的な損失額もまだ算出していないという。

 有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が従業員によって工場内に持ち込まれた可能性については「(管理が厳しく)不可能だ」と断言した。しかし、日本側で混入されたとの認識かとの質問には「まだ調査が必要」と述べた。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200802160139.html