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2008年02月15日(金) 17時04分

大阪市教委、独自の「学力テスト」実施へ朝日新聞

 大阪市教育委員会が中3を除く小中学生を対象に独自の「学力テスト」の導入を計画していることが15日、分かった。教育関係者によると、小学6年生と中学3年生を対象に昨年4月に実施された全国学力調査の市の平均は、科目によっては全国45位と低迷した府の平均をさらに下回るという。こうした状況に危機感を持った市教委が実施に踏み切った。

 市教委が実施するのは「学習理解度到達診断」。来年度予算案に2100万円を計上する。毎年2月に実施し、初回は来年2月になる。学習理解度の把握が目的のため、統一の日ではなく、一定期間を設けて各学校の都合のいい日に実施する。科目は小学1、2年生が国語と算数で、3〜6年生は理科と社会が加わる。中学校は国数理社英の5科目。

 市教委の沼守誠也指導部長は「学力診断は毎年実施しないと有効な対策が打てない。今回の診断で、学校ごとの細かい傾向をつかみ、指導方法や学力の向上に生かしたい」と話す。

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http://www.asahi.com/national/update/0215/OSK200802150030.html