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2008年02月15日(金) 22時42分

米イリノイ州の大学で銃乱射、5人死亡…犯人は自殺読売新聞

 【ニューヨーク=佐々木良寿】米中西部イリノイ州デカルブのノーザン・イリノイ大学で14日午後、銃撃事件が起き、学生ら5人が死亡、少なくとも16人が負傷し病院へ運ばれた。犯人の男は自殺した。

 CNNテレビなどによれば、事件が起きたのは地質学の講義が行われていた講堂で、学生約150人が聴講していた。学生らの話では、若い男が猟銃と短銃を持って、講堂に乱入。講堂正面にかかっていた黒いカーテンの後ろから姿を現し、無言のまま銃を乱射した。

 記者会見した大学学長によれば、男は同大学の元学生という。犯行の動機などはわかっていない。同大の学生寮のトイレでは昨年12月、バージニア工科大で同年4月に起きた乱射事件に言及した脅迫文の落書きが見つかっているが、今回の事件との関係などは不明。

 デカルブは、シカゴから西へ約100キロ・メートルの町で、ノーザン・イリノイ大には約2万5000人の学生が在籍している。

 バージニア工科大の乱射事件では、学生や教授ら32人が殺害されたが、米国では、その後も銃撃事件が後を絶たず、今月だけでも、ルイジアナ州の大学で女子学生が2人を射殺するなど、大学や高校で銃撃事件が相次いで起きている。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080215-OYT1T00190.htm