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2008年02月15日(金) 08時01分

ICF クレームで不正工作 豊臣容疑者、事業失敗に6億要求産経新聞

 アイ・シー・エフ(ICF)による不正な株式交換事件で、ICFが平成16〜18年に買収した16社の価値を総額80億円以上と見積もり、時価で同額相当の自社株を発行していたことが14日、分かった。16社のうち6社が後に無価値になるなど、ほとんどが企業価値を水増しされていたとみられ、買収に関与した関係者はぬれ手に粟(あわ)で計40億円を手にしていた。

 大阪府警と証券取引等監視委員会は、ICF元社長の佐藤克容疑者(32)らが当初から株式交換で発行する新株の売却益を得る目的で買収を繰り返したとみて追及する。

 調べなどでは、ICFは16年4月、当時急成長したライブドアの手法をまね、株式交換による企業買収を開始。同年中に6社、17年にも10社を買収。株価が上昇する中、発行した新株は時価80億円相当の計約3万6300株に達した。

 16社のうち4社はその後破産か解散、2社は休眠状態に。9社は売却されたものの、売却額は買収額を大幅に下回っており、いずれも企業価値を過大評価されていた可能性が高い。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080215-00000099-san-soci