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2008年02月14日(木) 12時22分

県カヌー協会 理事も補助金不正受給読売新聞

偽領収書で18万円 熊谷理事長、辞任へ

 県立海洋高校(ひたちなか市)の元カヌー部顧問が領収書を偽造し県の補助金を不正に受給していた問題で、県カヌー協会の男性理事も、領収書を偽造して県補助金約18万円を不正に受け取っていたことが13日、わかった。県カヌー協会は「ずさんな管理にかんがみて、責任はすべて協会にある」と責任を認めており、熊谷幸八理事長は近く辞任する意向だ。

 県カヌー協会や県体育協会などによると、この理事は、実際には行っていない合宿を県カヌー協会が行ったように見せかけた偽の領収書で、2002〜05年度の国体強化事業補助金約18万円を受け取っていた。

 使用した領収書は、海洋高校の元カヌー部顧問が使っていたのと同じ旅館のもので、理事は元顧問から受け取っていた。同協会によると、不正に受給した補助金は理事が強化に使うよう選手らの口座に振り込むなどし、理事の私的流用はないという。ただ、選手がどのように使ったかまでは確認していないとしている。

 協会の熊谷理事長は読売新聞の取材に対し、この問題の責任をとって辞任する考えを明らかにした。3月末の総会を経て辞任する意向だ。熊谷氏は補助金の返還要請があれば応じるとしている。

 この問題で熊谷氏は12日、県体協を訪れ、謝罪するとともに、不正受給の経緯と再発防止策を報告した。再発防止策には、補助金の申請書などは理事長が必ずチェックするようにすることや、補助事業費運用マニュアルを作成することなどを盛り込んでいる。

 本県勢は成年男女、少年男女などカヌー競技で国体にたびたび出場している。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ibaraki/news/20080213-OYT8T00787.htm