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2008年02月14日(木) 10時30分

暴力団準構成員が連続増=構成員上回り不透明化−発砲、抗争が続発・警察庁時事通信

 昨年末現在の暴力団構成員は約4万900人、準構成員は約4万3300人で、2年連続で準構成員が構成員を上回ったことが14日、警察庁のまとめで分かった。
 同庁は「暴力団排除活動が活発化し、構成員として資金獲得活動するのが困難になっているため」と分析。今後も同様の傾向が続き、不透明化が進むとして警戒している。
 構成員、準構成員の合計は約500人減の約8万4200人で3年連続で減少。構成員が約600人減る一方、準構成員は約100人増加し、4年連続増となった。
 このうち指定暴力団山口組が全体の46.3%。住吉会、稲川会と合わせると72.6%を占め、寡占状態が続いている。
 一方、昨年の構成員らの検挙人員は1251人減の2万7166人。覚せい剤取締法違反が最多の6318人で、傷害3580人、窃盗3050人の順。
 一昨年ゼロだった対立抗争事件は3件発生。8人が死亡し、1989年以降では90年の16人に次ぐ多さとなった。
 暴力団絡みの発砲事件は6件増の42件で6年ぶりに増加。死者は11人増の13人、負傷者は1人減の7人だった。 

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