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2008年02月14日(木) 08時01分

衆院選前に関係修復 きょう民主、経団連協議産経新聞

 民主党と日本経団連は14日、都内のホテルで経済政策などをめぐる意見交換会を開く。民主党の小沢一郎代表、経団連の御手洗冨士夫会長ら双方の幹部約30人が勢ぞろいし、景気対策や格差問題、道路特定財源などについて協議する。

 小沢氏が公式な場で経団連側と意見交換するのは平成18年5月の「政策を語る会」以来で、次期衆院選に備え財界とのパイプを強化したい民主党と、政権交代の可能性を念頭に同党との関係修復をはかる経団連の双方の思惑が一致した格好だ。

 両者は民主党が偽装請負問題でキヤノン会長の御手洗氏の国会への参考人招致を求めたことや、小泉政権時に奥田碩前会長が自民党との関係を強めたことなどで冷たい関係が続いていた。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は13日、「次の内閣」の会合で、「党内に選挙は秋以降だという安易な考え方が広がっているようだが、その考えはすぐ断ち切ってほしい。解散・総選挙の準備を怠りなくしてほしい」と強調した。

 民主党にとって、次期衆院選で勝利するには従来の自民党支持票を獲得しなければならず、「経団連への接近はその一歩」(幹部)となる。また、企業団体献金の拡大も期待している。民主党の党収入の8割は政党助成金で、「献金拡大は結党以来の課題」(ベテラン幹部)だ。経団連との関係が好転すれば「企業献金が増えたり、パーティー券の売れ行きが良くなる」(幹部)との期待もあるようだ。

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