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2008年02月14日(木) 07時51分

市民病院に8億3210万円補填へ 栃木・佐野市産経新聞

 佐野市は13日、平成20年度の一般会計予算案を発表した。再建に取り組んでいる佐野市民病院問題では、運営費の赤字補填(ほてん)分にあたる8億3210万円を病院事業会計の補助金として計上した。

 19年度の当初予算案では、同病院の運営費補助金として当時としては最高の9億2500万円を計上しており、約9000万円の減少となったが、同病院職員の退職金などに充てる負担金として新たに7億7660万円を計上した。

 岡部正英市長は、指定管理者候補である医療法人「青葉会」との協議が順調に進み、職員の再編成が行われている結果だと説明した。

 また、岡部市長は指定管理者制の移行について、20年度半ばまでに実施する見込みを明らかにした。

 しかし、移行後もすぐには病院の経営改善は難しく、21年度以降も赤字補填は続行するという。現在、補填の上限額を設けるため、青葉会との間で協議している。

 このほか、新規事業として、東北自動車道佐野サービスエリア内に建設するスマートインターチェンジの接続道路整備事業に2億4320万円を計上した。佐野新都市地区の国道50号や周辺道路の交通渋滞緩和が目的で、開通は22年1月の見込み。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080214-00000004-san-l09