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2008年02月14日(木) 00時00分

大曲商議所 預かり金417万円横領 経営指導員ら2人懲戒免職読売新聞

 大仙市の大曲商工会議所(高橋寛会頭)は13日、同市内で記者会見し、男性の経営指導員(36)と業務課の女性職員(53)が、会員企業からの預かり金計417万9000円を横領していたことを明らかにした。同商議所は2人を1月31日付で懲戒免職とした。経営指導員は横領した全額を弁済した。

 同商議所によると、経営指導員は2006年12月11日〜07年12月28日の間、2回にわたり、「中小企業倒産防止共済」の掛け金計192万円を集金した際、金融機関に振り込まずに横領した。さらに経営指導員は06年5月ごろから数回にわたり、女性職員が6社から労災の掛け金や労働保険料を集金した計225万9000円を払い込まずに横領した。女性職員は横領を知っていたが、私的な流用はないという。

 上司の業務課長は、労働保険の延滞通知を受けていたが、正規の申込書や領収書などを使っており、横領に気づかなかったという。

 同商議所は1月4日に同共済の加入企業から「口座引き落としにしたのになぜ現金集金するのか」と問い合わせを受け、問題が発覚。2人に問いただしたところ、横領を認めた。調査に対し、経営指導員は「05年1月に死去した父親の借金の返済に充てた」と話しているという。

 同商議所の高橋会頭は会見で、「信用回復に努め、2度と起きないような態勢にしたい」と陳謝した。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20080214-OYT8T00121.htm