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2008年02月13日(水) 03時39分

再生紙偽装、社外有識者が初会合産経新聞

 再生紙の古紙配合率偽装問題で、業界団体の日本製紙連合会(鈴木正一郎会長=王子製紙会長)は12日、有識者による検証委員会の初会合を開いた。大江礼三郎委員長(東京農工大名誉教授)は、不正は国民の「心を裏切った」と批判。国際的評価のある古紙分別回収などの「リサイクルの環が崩れる」と危機感を訴えた。

 この日は製紙連側が、(1)古紙配合率を科学的に確認する方法が存在しない(2)工場操業での立ち入り検査が必要−など、内部検討状況を報告。委員会は、これらの議論に見解を加え、「再生紙」の定義策定などにも参加、2月末をめどに見解をまとめる。

 委員からは「顧客の声を反映していく」(アスクル)、「消費者からのチェック体制も欠けていた」(中央区環境保全ネットワーク)などの声もあがった。

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