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2008年02月13日(水) 12時00分

県と豊栄土地改良区 調停成立へ読売新聞

県に1900万円支払いで

 県が豊栄土地改良区(新潟市)に委託していた新井郷川排水機場の廃棄物処理業務の不正経理問題で、県と同改良区との間で、損害賠償を巡る調停が成立する見込みとなった。同改良区が約1900万円(遅延損害金を含む)を県に支払うとした新潟地裁の調停案を県が受け入れた。県は同日、関連議案を2月県議会に提出すると発表、同改良区も受け入れる方針。

 不正経理は廃棄物のトラック運搬台数を水増しするなどして行われ、不正額は1991〜05年度の15年間で計4388万円に上った。不正受給分は、当時県職員だった場長や県臨時職員らも参加した忘・新年会や慰安旅行、土地改良区の運営費、県臨時職員への割り増し賃金などにあてられた。

 県は、同改良区に一括して損害賠償を求めたが、同改良区は「金額の妥当性について司法の判断を仰ぎたい」などと調停を申し立てていた。

 新潟地裁は、時効分を除く1996年以降を損害賠償の対象とし、さらに、県職員がかかわった損害を同改良区が支払うのは公平性を欠くとし、約4割を減額した約1900万円の支払いを内容とする調停案を示していた。

 県は残額について、元場長4人と元県臨時職員1人に損害賠償請求する方針。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/niigata/news/20080212-OYT8T00421.htm