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2008年02月13日(水) 14時37分

凹面鏡で太陽光が集中、座いすや座布団燃える…東京・練馬読売新聞

 東京都練馬区の住宅で先月25日、凹面鏡が太陽光を一点に集める「収れん現象」を起こし、火災になっていたことがわかった。

 東京消防庁光が丘消防署によると、火災が起きたのは、練馬区北町8の自営業男性(62)宅で、先月25日午前9時55分ごろ、2階南側の居間にあった座いすや座布団、クッションが燃えた。

 出火当時、1階にいた男性の母親(87)が、焦げ臭いにおいに気づいたものの、足が悪く、2階に上がることができずにいたところ、たまたま訪れた介護ヘルパーが水をかけ、消し止めた。

 同消防署で調べた結果、座いすから約30センチ離れた床に置いてあった凹面鏡(直径約20センチ)に、約4・3メートル離れた窓から差し込んだ光が反射して座布団に焦点を結び、出火したことが判明。凹面鏡は、家人がひげをそるために使っていたという。

 収れん現象による火災は、ビルのガラスなどが凹面鏡の役割を果たしたケースが大半で、窓から4メートル以上も奥の室内で起きたのは珍しいという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080213-00000041-yom-soci