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2008年02月13日(水) 12時02分

特定商取引法違反:高額印鑑売り付ける 4人を容疑で逮捕−−松本署 /長野毎日新聞

 「短い印鑑を持つと短命になる」などと不安をあおり、顧客に高額な印鑑を売りつけたとして、松本署や県警生活環境課は12日、松本市両島の小売業「煌健舎」の販売員4人を特定商取引法違反(威迫、困惑)の疑いで逮捕した。
 逮捕されたのは▽安曇野市豊科高家の販売員、長瀬梅子(63)▽同市三郷明盛の同、中村さやか(45)▽塩尻市広丘高出の塩尻煌健舎代表、千野百合子(56)▽松本市笹賀の同販売員、粟津孝子(52)——の4容疑者。
 調べによると、4容疑者は06年以降、「短い印鑑では運気が悪くなる」などと不安をあおり、松本市や安曇野市などに住む20〜70歳代の男女4人に17〜41万円で印鑑セットを売りつけた疑い。被害者はいったん契約を結び頭金を支払った人もいたが、全員が解約した。4容疑者は「身に覚えがない」などと容疑を否認している。
 登記簿によると、同社は日用雑貨の小売りを目的に89年に設立され、インターネットでは占いや姓名判断を事業内容に掲げている。被害に遭った4人も、同社に相談したことをきっかけに印鑑を売りつけられたらしい。
 近所の住民によると、人の出入りは多く、家族で来ていた人もいたという。取材に対し社員とみられる男性は「違法な売り方はしていない。顧客とのトラブルもない」と話した。【川崎桂吾、光田宗義】

2月13日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080213-00000061-mailo-l20