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2008年02月13日(水) 12時02分

「成人18歳」の是非を諮問へ、結論は1年後の見通し読売新聞

 民法が20歳と定めている成人年齢について、鳩山法相は13日午後、法制審議会(法相の諮問機関)に引き下げの是非について諮問する。

 明治時代の民法制定以来、110年以上変わらなかった成人年齢の引き下げについて、本格的な議論を始めるものだ。結論は1年後に出る見通し。

 諮問のきっかけとなったのは昨年5月に成立した憲法改正の手続きを定めた国民投票法だ。同法の付則が「2010年の施行までに公職選挙法、民法その他の法令について検討を加える」と規定したことを受け、政府は「年齢条項の見直しに関する検討委員会」を設置。昨年11月に計191本の関連法を関係省庁が検討する方針を決めた。

 法制審は民法学者だけでなく、社会学者、大企業・中小企業経営者、消費者団体、家庭裁判所、高校教師などの代表から幅広く委員を選任。委員は他の法律への影響などは考慮せず、「若年者の精神的成熟度と若年者の保護のあり方」の観点から成人年齢を18歳に引き下げることの是非を主に議論する。総務省は「民法の成人年齢が引き下がらない場合、公職選挙法だけが引き下がると、整合性に問題が生じる」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080213-00000029-yom-pol