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2008年02月13日(水) 12時03分

密漁:利根川のサケ「食用に」、無許可で一本釣り 男3人、書類送検 /群馬毎日新聞

 ◇県漁業調整規則違反容疑
 堂々と一本釣り——。サケを密漁したとして、大泉署は12日、男3人を県漁業調整規則違反(サケの採捕)容疑で前橋地検太田支部に書類送検した。「食べるために釣った」と容疑を認めている。
 調べでは、07年12月7、8日、千代田町上中森の利根川河川敷で、大泉町の派遣社員(36)=ブラジル国籍=が3匹、埼玉県飯能市の土木業(59)が2匹、同県騎西町の無職(37)が1匹のサケを無許可で一本釣りした疑い。同署員の職務質問でサケ釣りが発覚。3人は食用で釣ったが、産卵で遡上(そじょう)するサケは油が乗っておらず味は今一つが定説という。
 県内河川でのサケ捕獲には許可が必要で、同規則はサケの捕獲を年間を通じて禁じ、違反者に懲役6カ月以下、罰金10万円以下を科している。発覚現場近くの独立行政法人水資源機構・利根導水総合管理所は「小学生が稚魚を放流するなどして戻ってきたサケを密漁するとは」と憤っている。【鳥井真平】

2月13日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080213-00000076-mailo-l10