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2008年02月13日(水) 20時48分

許永中受刑者と田中元特捜検事、実刑確定へ…石橋産業事件読売新聞

 石油卸商社「石橋産業」側から約179億円の約束手形をだまし取ったとして、詐欺罪などに問われた不動産管理会社元代表・許永中受刑者(60)と元東京地検特捜部検事で弁護士の田中森一被告(64)ら4人の上告審で、最高裁第1小法廷(横尾和子裁判長)は上告を棄却する決定をした。

 決定は12日付。許受刑者を懲役6年、田中被告を同3年とした2審・東京高裁判決が確定する。

 許受刑者は、戦後最大級の経済事件ともいわれた「イトマン」事件で2005年10月に懲役7年6月、罰金5億円の実刑判決が確定後に服役しており、刑期が延長される。田中被告は刑が確定すれば弁護士資格を失い、収監される見通し。

 このほか、許受刑者の関連会社元役員の田中久則(54)と尾崎稔(61)の両被告も執行猶予付き判決が確定する。1、2審判決によると、許受刑者らは1996年、石橋産業側に許受刑者の関連会社がノンバンクに差し入れていた建設会社株の買い取りを要求。代金として約179億円の約束手形をだまし取った。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080213-00000061-yom-soci